博物館の展示についてのひとりごと

はじめに

歴史系の博物館、資料館(以下、館と略す)の常設展に対する言葉はあるだろうか。常設の対語は仮設であるが、仮設展とは言わないだろう。特別展、企画展、テーマ展、コーナー展、特別展示、企画展示など様々な言葉がうかぶ。あるいは館蔵品展、季節展とか呼ばれるものもある。どれがいいとかでなく、館の規模や展示期間による違いであある。

普通は特別展が一番のメインであるが、館によっては企画展の方が主の場合もある。また、テーマ展といっても大きな館ではかなりのスペースがある。

特別展、企画展など(以下、特別展等と略す)はそれなりに見ごたえがあると思って行くので、展示する側もその期待にこたえて欲しい。

刊行物

特別展等には図録、冊子が付き物と思ってしまう。ところがそうではないらしい。出品目録のみという場合も多い。当然、費用がかかる訳であるから、担当者が出したくても出来ないこともある。

しかし、私にとっては見た証拠として残るものがあればよいと思う。図録が無理でもコピーの冊子でも可である。近年、図録が出る場合でも会期初日に間に合わないケースがある。

正誤表だらけでも困るが、ちゃんと始まるまでに用意するのも担当者の力量である。ついでだが、ショップは受付が受付の外が望ましい。

料金

常設展と特別展等の入館料を考えてみる。以下の4つのパターンがある。

  • (1)常設展 無料、特別展等 無料
  • (2)常設展 無料、特別展等 有料
  • (3)常設展 有料、特別展等 無料
  • (4)常設展 有料、特別展等 有料

これも館によってまちまちである。

(1)がよいに決まっているが、入館料を取るなら(2)がありがたい。常設展は文字通り常設であり、大きな館なら定期的に展示替えが可能である。しかし、小さな館はいつ行っても同じものが並べてある。

もちろん、担当者が少しづつ変えている場合もあるが、大体は前に見たものがあるというのが二度目以降に行くたびに思うことである。その点、特別展等は一回勝負なので、一度見逃すと永遠に見られないか何年か先にしか見られないこともある。

それだけ担当者も頑張っているはずだし費用もかかっているので、有料でも文句は言わない。なお、常設展と特別展等が一体で有料のケースもあるが、出来れば分けて欲しい。部屋の構成で無理なのなら仕方がないが、関心のないテーマの特別展等はパスしたいのが本音である。

その他もろもろ

気付いた点をいくつか。キャプションであるが、タイトルはともかく説明文は大文字で簡潔に。私も歳なので、かなり読みづらくなっている。そのためにも図録のような刊行物が欲しいものである。

次に音声ガイド。最近、規模の大きな館の特別展等でよく使われている。要望が多く利益も上がるからだろうが、私は利用しない。必要な人は使ってかまわないが、展示品は自分の目で見て考えるものである。

もし詳細を知りたければ、図録などを読めばいいのである。あればの話であるが。ガイドに夢中になって展示品に前で動かないのも困りものである。

この文章は未完です。後がないこともありますが、ご容赦を。

2016年03月10日