企画展の『中世の古文書をよむ』を見てきた。中世文書が27点、板碑が3点(展示替えあり)。半分以上が公家の久我家文書である。公家と武家の密接なやりとりが興味深い。他に白河結城文書もあり、こんなところにも散逸した一部があったのは初めて知った。
足利尊氏、織田信長、豊臣秀吉などメジャーな名もあって下知状とか印判状とかの解説もあり分かりやすい展示であった。それぞれに釈文がついており親切である。板碑も出ており解説者のこだわりが垣間見られた。スペースが広くないので、常設展の板碑などと関連させればなおよかった。
刊行物は4ページのリーフレットと出品目録がある。有料でもよいので釈文集が欲しかった。常設展は非常に充実しているので、初めて行かれる方はこちらの方も十分時間をとりたい。土日でも開館しているのはありがたい。
開催日
3月19日から4月17日まで開催。
- 見学日
- 2016年03月21日
- 記
- 2016年03月30日