長浜城歴史博物館見学記

織豊期城郭研究会集会が始まる前に友人といくつか回ってきた。最初は『小堀遠州と小室藩』であり、サブタイトルは「大名小堀家の軌跡」である。博物館は久しぶりで、朝一番なのにそこそこ混んでいた。地元出身の小堀遠江守正一と彼が一万石の大名となって開いた小室藩が中心テーマであり、小室藩も地元に陣屋を構えていた。父の正次の史資料から紹介があり、遠州関連では肖像画、絵図の他に古文書が多数出ている。但し、佐治家資料のうち十枚ほどが雑然と置かれているのは悲しい。内容がありふれていても一枚一枚の文書は貴重である。古文書はほとんど釈文もない。大名家としての小堀家は第六代の政方が天明八年に(1788)改易となって終わった。後に一族が旗本となっている。歴代の文書や陣屋図などが並んでいる。刊行物はなにもない。ミュージアムショップには過去に出された関連出版物が置かれている。

博物館は琵琶湖に面した長浜城址の中に1983年に建てられた五階の模擬天守である。普段は常設展示は二階、三階であり、企画展の時は二階を配置換えしている。ちょうど三階ではコーナー展の『三成と秀吉』が開かれていた。五階は回縁付の望楼であり、展望台となっている。JR琵琶湖線長浜駅から徒歩7分である。駅の東側に広がる古い町並みも人気である。

<h3>2017年9月9日から10月15日まで開催</h3>

見学日
2017年9月9日
2017年9月15日