田原市博物館見学記

 今回もまた友人と愛知県、静岡県方面である。田原市は数十年振りの訪問である。タイトルは『渥美半島に残る家康の足跡』である。例によってドラマ便乗である。企画展示室一部屋を使用し、計18件からなっているこじんまりとした展示である。特別展示として今川氏真判物、松平家康判物、石川数正奉書写の三通の古文書が目玉である(長仙寺蔵)。他に田原城址藤田曲輪から出土した天目茶碗、白磁、かわらけなどの遺物が11件と絵画、絵図4件という構成である。どちらかというとテーマ展のようなものであった。刊行物は展示リストのみである。

 博物館は田原城二の丸址にある。田原藩を中心とした常設展示室の他に渡辺崋山の出身地であるので崋山専用の特別展示室、そして企画展示室二部屋という配置になっている。田原城は三宅氏一万二千石の城であり、城址は本丸(主郭)に巴神社があり、石垣、土塁、空堀、水堀が所々に見られる。水堀が大方残っていれば見応えがあるが、一部しか残存していないのは惜しい。市内には崋山関連の崋山神社、墓(城宝寺)などがある。交通は豊橋鉄道渥美線三河田原駅から徒歩15分である。

2023年2月11日から4月9日まで開催

2023年3月19日見学

2023年3月24日記

チラシ、パンフレット等は無いので画像は載せていない。