タイトルはずばり『御殿山』である。開館40周年記念ということで前期後期に分けられるが、とりあえず前期の見学記である。但し、図録が11月上旬刊行であるが、それまで待っていると記憶が薄れてしまうので今記すことにした。前期は徳川将軍の御殿山への道というテーマである。第一章は御殿山のはじまりであり、縄文時代から古墳時代までであり、出土遺物が並んでいる。第二章は港と霊場であり、中世の霊場となった御殿山である。板碑や宝篋印塔、五輪塔などの出土遺物や德川家康寺領寄進状などが出ている。第三章は江戸城防衛の要衝であり、徳川家光の品川御殿と家光が帰依した沢庵の東海寺取り上げている。景観は大きく変貌した。御殿山の地名の由来である。小堀遠州像、東海寺想絵図などが出ている。第四章は将軍の鷹狩である。徳川吉宗他歴代の将軍の鷹狩であるが、特に将軍継嗣の家基にも焦点を当てている。御場御用一件、大納言様御成帳などが出ている。今回の前期の展示は江戸時代中期までを対象としており、後期の展示は江戸時代後期以降となる。刊行物は今のところ展示資料リストのみである。
2025年10月11日から12月7日まで開催
2025年10月17日見学
2025年10月23日記