今月二度目の茨城県である。タイトルは『交代寄合本堂親道の駿府加番』、サブタイトルは「徳川家康ゆかりの城を守るお役目」である。大きく分けて本堂氏と駿河加番に分けられる。本堂氏は八千石の交代寄合であり、参勤交代など大名に準じた格式を持つ。現在の秋田県美郷町の出であり、地名をとって本堂氏を名乗った。江戸時代は市内志筑に陣屋を構えていた。采配、領地朱印状、志筑陣屋図などが出ている。九代親道は駿府二加番に任ぜられ、弘化四年（１８４７）から一年間務めた。加番は城代のもと城外の警備が役目であり、一加番から三加番まであった。家臣が書いた駿府城代記などが出ている。他に駿府城のことも取り上げており、駿府城絵図などが展示されている。たった一年間の駿府勤めであったが、こじつけで家康に結び付けた感もある。刊行物は四つ折りのパンフレットのみである。

　博物館は１９８７年に建てられ元は出島村郷土資料館といった。四階建ての天守風の建物である（ここは城址ではない）。一階に企画展示室と常設展示室、二階、三階も常設展示室、四階が展望台となっている。晴れた日には富士山まで見れるようであるが、当日は雨模様で眺望は良くなかった。周辺は民家園、水族館などがあり散策コースとなっている。交通の便は自動車でしか行けず非常に悪い。

 

 

２０２３年１２月１６日から２０２４年３月１０日まで開催

２０２４年２月２３日見学

２０２４年２月２９日記