西尾市資料館見学記

 愛知県、静岡県行は恒例になった感?がある(今年に限るが)。西尾市はそれでなくても1~2年に一度は訪れている地であるが、見学記は初めてである。タイトルは『家康と西尾』、サブタイトルは「家康領国の時代」であり、文字通りドラマ関連である。パネルを含めて計37件である。西尾と家康の繋がりは元康と名乗っていた時からあり、永禄四年(1561)の西尾城攻め、東条城攻めが最初である。今川氏真朱印状、徳川家康肖像などが展示されている。その後は西尾城代の酒井政家、重忠の親子が関ヶ原の戦い後の慶長六年(1601)まで支配していた。永禄六年の三河一向一揆を除き安定した統治であった。酒井家譜、酒井政家判物、徳川家康定書などが出ている。家康は5回鷹狩に来ており(信長、秀吉も訪れている)一章をさいている。刊行物は16ページのリーフレットと展示資料リスト、釈文がある。なお、市内の岩瀬文庫でも家康の家臣である『松井忠次』展が開かれている。

 資料館は西尾城址の一画にあり、城郭風の佇まいである。一つの大きな建物の中を三つに分けて、西尾城ゾーン、西尾の歴史ゾーン、企画展ゾーンとしている。城址は中心部が西尾市歴史公園となっており、本丸丑寅櫓、鍮石門、二之丸丑寅櫓(以上復元)、旧近衛邸(移築)、天守台など見所が多い。交通は名古屋鉄道西尾線西尾駅からバスが出ているが、徒歩でも20分で着く。西尾は江戸時代大給松平氏六万石の城下町である。また、城址から前述の岩瀬文庫まで約1kmである。多くの寺社があるので時間があればゆっくり回りたい。

2023年3月18日から6月25日まで開催

2023年6月10日見学

2023年6月17日記