この館もなぜか見学記は5回目である。毎年行っているかもしれない。今回は『武家の姫君たち』がタイトルである。但し、正確には忍に関連する女性たちということになる。最初に成田氏長の娘の甲斐姫を取り上げている。次に徳川家康の長女である亀姫の紹介である。松平下総守家の初代である忠明の母で直接には忍と関係がないが、亀姫あっての松平家という訳で亀姫画像、徳川家康自筆消息、伝加納姫立像などを展示している。次のコーナーは松平家の前の藩主であった阿部家である。当主が大坂城代や京都所司代になって妻子も移った時の旅日記は武家の女性の記録として珍しいものである。また、藩主の妻ともなると相当の教養を身につけていたことが文献の筆写などから分かる。一番目立つ場所には阿部家旧蔵雛段飾り、同ガラス調度品などそして中山道を通行した皇女和宮の小袖、打掛旅櫛箱などが並んでおり、豪華絢爛が目を引く。刊行物は図録がある。
2019年10月12日から11月24日まで開催
2019年11月4日見学
2019年11月9日記