川口市立郷土資料館見学記

タイトルは『大変だ!将軍様がやってくる!!』、サブタイトルは「伊奈氏と街道と宿場」であるが、他に「日光御成道展」とも銘打っている。混本的にはパネル展示が多く、実物は文献19点の他に御手形筐、東照大権現坐像など5点計24点である。市内には御成道の鳩ヶ谷宿、川口宿があった。最初にこれらの宿や近隣の大門宿、岩槻宿の紹介がある。後半は徳川将軍家の日光社参についてである。秀忠から家慶まで計19回といわれる。サブタイトルにみえる伊奈氏は代官として御成道の整備、日光社参の準備などにもかかわっていた。居所の赤山陣屋は市内にあった。企画展示室は狭い一部屋のみである。刊行物は16ページのリーフレットが配られている。関連して本館である川口市立文化財センターで同じタイトルのもとで「将軍様のひと休みin川口」が開かれているが、小部屋のパネル展でありわざわざ見る必要は内であろう。

資料館は正式には川口市立文化財センター分館郷土資料館という。旧鳩ヶ谷市立郷土資料館を継承し、小さな常設展示室の他に不二道の開祖の小谷三志と明治時代の彫刻家の大熊氏広の専用の部屋があるのが特徴である。埼玉高速鉄道鳩ヶ谷駅から徒歩10分である。鳩ヶ谷宿の面影があまり残っていないのが残念である。川口宿も同様であり、首都圏にあった宿場の宿命であろう。

<h3>2018年10月2日から12月2日まで開催</h3>

見学日
2018年11月23日
2018年12月2日