千葉経済大学地域経済博物館見学記

 この館は三回目だが見学記は初めてである。タイトルは『海を守る!房総海防史』である。幕末に外房の防衛を担当した岩槻藩、一宮藩、大多喜藩を中心としている。一宮藩では玉前神社の神主、社家が駆り出されたことが社用日記から分かる。慶応四年(1868)十月の旧幕府海軍の美加保丸沈没では引き上げられた砲弾、銃弾などが出ている。江戸湾を囲む図が載っている黒船かわら版も3点あり、台場の図では竹ケ岡他砲台之図、江戸防備諸砲台之図が展示されている。館蔵のものは無く、全て他から借りてきているもので構成されている。刊行物は展示資料一覧のみである。

 展示室は小さな一部屋のみである。普段は館蔵のものを並べる常設展示室として使われているが、企画展の時には全て展示替えするので見られない。千葉都市モノレール作草部駅から徒歩5分である。天気の良い日にはJR総武線西千葉駅から13分歩いてもよいであろう。

2023年11月11日から2024年2月2日まで開催

2024年1月17日見学

2024年1月27日記