浄土宗大本山である三縁山広度院増上寺に『葵の御紋展』を見に行った。徳川将軍家の菩提寺であり、寺領1万石余を有していた。寺紋は葵であり、今回のテーマがこれである。将軍家から下賜された品や御三家からの奉納品の他に、寺の什宝等26点が展示されている。全て寺の所蔵であるが、増上寺葵紋がどういう経過で成立したのかが今一つ分からない。同時開催で狩野一信の「五百羅漢図」の一部十幅が展示されている。刊行物は無い。
宝物展示室は本堂である大殿の地下にあり、2015年4月に開設された。常設展示はないが、英国から里帰りした台徳院殿霊廟模型(二代将軍徳川秀忠)が展示室中央の置かれている。増上寺はJR浜松町駅から徒歩10分、都営地下鉄芝公園駅から徒歩3分にあり、すぐ北側には東京タワーがそびえている。江戸時代には多くの子院や歴代の徳川家霊廟に囲まれていたが、現在、後者は徳川家墓所一つにまとめられ、いくつかの霊廟建物が残るのみである。子院も約20の寺院が主に総門(大門)から山門(三門)の間に所在するにすぎない。
<h3>2016年3月19日から8月15日まで開催</h3>
- 見学日
- 2016年8月10日
- 記
- 2016年8月15日