長野県立歴史館見学記4

 飯山市から長野市経由で千曲市へ向かう。なんと今年二回目の訪問である。タイトルは『描かれた川中島合戦』、サブタイトルは「屏風・錦絵にみる戦の世界」であり、開館30周年記念である。タイトルなどにあるように絵画資料から川中島合戦を見ていこうという企画である。古文書、屏風、錦絵の3章から成り立つ。大画面の屏風がメインであるため総計35件と少なめである。初公開の川中島合戦図枕屏風を含めて岩国本、紀州本など7点(左右別)がずらりと並んでいる。上杉方、武田方の両方に目配りしている。古文書はクラウドファンディングで購入した武田晴信書状も出ている。文献は上杉方の北越軍記とその類書、武田方の甲陽軍艦とその類書と両方のものが出ている。錦絵は最後の方に並んでいた。今回は絵画資料、古文書など中心なので、甲冑、刀剣などは一つも出ていなかった。刊行物は図録と史料の釈文・展示目録がある。図録は屏風の細部を拡大したりして見やすい工夫をしている。

2024年10月12日から11月24日まで開催

2024年10月26日見学

2024年11月4日記