佐野市郷土博物館見学記2

 群馬県内で終わるつもりがペースが早かったので栃木県へ向かう。この館は久しぶりである。タイトルは『戦国時代を生き抜いた佐野氏と唐沢山城』、サブタイトルは「幻の豊臣・徳川氏は発給文書と共に」であり。唐沢山城跡国指定史跡化十周年記念と銘打っている。初公開の佐野家文書が目玉であり、展示も古文書中心となっている。佐野氏の祖である藤原秀郷から始まり慶長十九年(1614)に改易された佐野信吉までの歴史を追っており、タイトルのように戦国時代がメインとなる。唐沢山城址についてはパネルで紹介している。古文書は多くが佐野家文書であり、羽柴秀吉書状、結城秀康書状などバラエティーに富んでいる。他には絵図、肖像画、兜などが出ている。企画展示室の前の休憩室は『唐沢山城跡の調査と保存整備の歩み』として出土遺物が部屋一杯に並べられている。刊行物は図録と資料一覧がある。展示している文書には釈文はないが、図録には文書一通につき1ページをとりカラー写真、釈文、読下しを載せている。また、展示されなかった佐野家文書や全ての内容一覧が収録されており史料集となっている。資料一覧の番号と展示室の番号が合ってなく不便であった。

2024年10月5日から12月8日まで開催

2024年10月6日見学

2024年10月14日記