岡崎市のあと西尾市へ向かう。タイトルは『大給松平のお殿様と転封』、サブタイトルは「西尾までの道のり」である。西尾藩最後の藩主である大給松平氏が江戸初期から転々として西尾に定着するまでのことを取り上げている。何と転封は11回を数える。譜代大名の中でも多い方である。岩村藩二万石から始まり西尾藩では六万石であった。パネルを含めて計32件で構成される。最初に城絵図が並んでいる。大給氏発祥の大給城絵図から上野国館林城図、肥前国唐津城図、志州鳥羽城絵図、山城国淀城図、下総国佐倉城図、出羽国山形城図、西尾図と順をおって展示されている。他の城絵図のパネルも3点あり、城絵図展としても楽しめた。他には松平乗寿覚書、松平乗春書状、菩提寺盛巌寺所蔵の松平乗佑の位牌などが出ている。移封と共に藩士や職人も移動している。その一例として鐔職人国友氏の作った鐔6点も出ている。刊行物は16ページのリーフレット、展示資料リスト、展示資料釈文がある。
2024年3月23日から6月23日まで開催
2024年4月28日見学
2024年5月6日記