この館も6回目ということでほぼ毎年お邪魔している。収蔵品展なので迷ったが、評判がいいようなので見ることにした。予定されていた企画展が中止となり、その代わりである。ここにもコロナの影響が出ている。タイトルは『忍藩主松平下総守家』であり、文字通り文政六年(1823)から幕末まで忍藩主であった松平下総守家の物語である。初代は徳川家康の外孫の松平忠明であり、この系統を奥平松平氏と称している。譜代大名らしく各地を転々としていた。展示品は館蔵及び委託品で構成され計51種である。徳川家康自筆書状、伊達政宗書状そして忠明所用の兜、軍扇などが出ている。壁面のショーケースには歴代及び家臣の書が並ぶ。収蔵品で手堅くまとめたという感じであった。良い史資料を持っている所は強いものである。刊行物は図録がある。収蔵品展レベルの展示では図録がない場合が多いのでありがたい。
2020年10月10日から11月23日まで開催
2020年11月15日見学
2020年11月19日記