今回は『町田の八王子千人同心』という展示である。千人同心は初期は八王子在住がほとんであったが、次第に周辺地域にも広がり幕末には町田市域では19家を数えた。その実態が分かると思い見にいった。実物25点、写真10点計35点の構成である。大きく4章に分かれる。1章から3章は将軍家茂の上洛、第一次長州征討、第二次長州征討であり、幕末の争乱の最中に出兵先の京都、大坂、小倉などでの出来事が日記類の文献を中心として展示されている。家茂に拝謁した時の大坂城内図などもある。最後の章は関東周辺での活動であり、日光、横浜、甲州などでの警備のことである。今回ややがっかりしたのは前回と比べて一部屋のみであったことと町田における事柄がほとんど無かったことである。19家の内組頭の小山村小嶋隆蔵の紹介しかなかった。次回は他の家や平時はどのような生活をしていたかなどの展示も見てみたい。刊行物は4ページのパンフレットのみである。常設展示室内で『明治の風刺漫画』も開かれていた。
2019年4月20日から6月2日まで開催
2019年5月12日見学
2019年5月20日記