日比谷図書文化館見学記3

江戸城の地元である千代田区で開かれているのは『江戸から東京へ』である。サブタイトルは少し長く「江戸城無血開城から東京の新たな幕開け」とある。いかにも江戸らしく泥絵4点が最初の方に並んでいた。次に和宮関連の遺品や徳川家茂宛和宮自筆書状、また十三代将軍家定正室澄心院の副葬品が続。北の丸の向いにあった大隈重信邸(九段南二丁目遺跡)から銃弾が出たのは初耳であった。明治に入ると数名の旧幕臣を取り上げている。渋沢栄一、原胤昭などであるが、他にも多くの旧幕臣、旧大名家臣(幕府側)がいるので彼らの活躍も知りたかった。文献は多くあるが、文書は1点しかなかったことや江戸城図が1点だけであったことは以外であった。見慣れた古写真パネルがたくさんあったが、やはり東京国立博物館、日本カメラ博物館蔵であった。いくつか新しいものがあったが、展示室の広い割には全体に少ない感じがした。なお、特別研究室では『内田嘉吉が所有した群書類従ー日本における書誌学のはじまりー』が開かれていた。刊行物は図録と出品目録がある。

<h3>2018年10月5日から12月2日まで開催</h3>

見学日
2018年10月29日
2018年11月8日