台風の来た前日の雨模様の日であったが、これからの日程もあり友人といくつか見学した。最初は『阿部正武と徳川綱吉』であり、この館は二回目の見学記である。徳川綱吉はご存知江戸幕府五代将軍であるが、阿部正武は忍藩主ぐらいの知識しかなかった。多分、行田市民でもマイナーな存在であろう。十万石の名門の譜代大名であり、老中を24年も勤めた綱吉の信頼の厚い有能な人物であった。その間お国入りは一回のみであり、あとは幕府中枢で筆頭老中にもなった。阿部氏はその後に陸奥白河に移っている。この二人の他に柳沢吉保など関連する政治家も取り上げている。展示品は展示替えを含めて計66種で文書類が主である。他に書画、城絵図などである。白河集古苑。学習院大学史料館、郡山城史跡・柳沢文庫保存会などからの出品が多かった。特に領地目録3通、綱吉筆の馬図③幅などが興味深かった。出版物には図録と出品一覧がある。
<h3>2017年10月7日から11月26日まで開催</h3>
- 見学日
- 2017年10月22日
- 記
- 2017年10月30日