タイトルは『武者の記憶』、サブタイトルは「水辺の武士とその記憶」である。主に鎌倉時代が対象である。計51件であるが、パネル、複製が多い。まず、江戸の低地を支配領域としている江戸氏、葛西氏を取り上げている。本展示では水辺の武士と呼んでいる。永禄年中武蔵国江戸絵図、東鑑、、沙石集などが出ている。次の武者の記憶では葛西氏関連の寺の法泉寺縁起、西光寺略縁起などが出ている。続く葛西見御厨の板碑では4基の板碑が並んでいる。地味ではあるが、史資料の少ない中世前期を紹介した展示であった。なお、常設展示室でも小規模であるが中世の展示があり、板碑などが出ている。一言告知があれば親切であろう。刊行物は資料一覧の他に4ページの資料館だより「みやこどり69」をパンフレットがわりにしている。『1739年フランスエリザベート王女結婚披露宴図説の花火と隅田川花火』も開催中である。
2024年6月1日から9月1日まで開催
2024年6月30日見学
2024年7月5日記