埼玉県立嵐山史跡の博物館見学記2

今年の見学記は前回の葛飾区で終りのつもりであったが、予定は未定でもう一本書くことになった。博物館は二回目の登場である。本来なら毎年一月のシンポジウムに合わせて見学するが、友人と埼玉県内を回った後に時間が空いたので急遽嵐山行となった。タイトルは『武蔵武士とその本拠』である。狭い展示室の割にテーマが大きいのであまり期待していなかった。結果は今一つである。出土遺物、経塚、板碑が主なものであるが、目新しいものが少ない。出土遺物は中条氏関連遺跡群、下田町遺跡、安保氏館跡、経塚は平沢寺、中山白山神社、宮戸薬師堂山からなどである。板碑は9点だが、うち現物は2点、残りは拓本である。これはこれで良いのだが。展示のみで今回のテーマを表現するのは少し無理がある。あとは図録や関連のシンポジウムなどと合わせて考えようという主旨なのかもしれない。刊行物には図録がある。

博物館はどちらかというと資料館(以前は埼玉県立歴史資料館)の名称の方が相応しい建物である。菅谷城址内に立地するので増築は無理であろうが、県立博物館らしい展示施設を望みたい。

<h3>2017年12月2日から2018年2月18日まで開催</h3>

見学日
2017年12月16日
2017年12月24日