学生時代のサークルの同窓会で宮城県に一泊旅行をした。ほとんど集団旅行だったが、一人だけピンポイントで『戦国の伊達・政宗の城・仙台の町展』を見学した。この館は震災後初めてであり、久しぶりの訪問であった。2015年に解散した斎藤報恩会から寄贈された資料のうち、古文書、絵図を中心として展示されている。合計102品目はなかなかの規模である。古文書は伊達政宗は当然として織田信長、徳川家康、柴田勝家などそうそうたる戦国武将のものが出ている。包紙が添えられているものも多い。絵図は国絵図から城絵図まで幅広く展示されている。報恩会から寄贈された役3000点の資料は質の高いものである。その中でも選りすぐった品が並べられている。出来れば専用の一室を設けることを希望する。刊行物は資料リストのみであるが、展示会開催日と同じ日付で『斎藤報恩会寄贈資料』が刊行されている。寄贈された中から代表的なものをピックアップして載せている。図録代わりということであろうが、やはり今回の展示単独の図録があればいいと思った。
博物館は通史の常設展示室の他に、テーマ展示室、特集展示室などがあり一期間をのぞいて仙台藩の武器・武具や慶長遣欧使節関係資料を見ることが出来る。館内にはミュージアムショップ、レストランもある。仙台城址三の丸址に立地しており、主郭(本丸)まで徒歩10分であり、積み方の違う石垣を見つつ行くにもよいであろう。仙台市地下鉄東西線国際センター駅下車8分、仙台駅からバス便をある。
<3h>2016年11月11日から12月27日まで開催</3h>
- 見学日
- 2016年11月16日
- 記
- 2016年12月1日