先日の松戸市立博物館『松戸と徳川将軍の御鹿狩』との関連で『御鷹場と羽村』を見て行った。残念ながら期待外れであった。あえて見学記を書く必要もなかったが、当たりはずれがあるということで紹介する。尾張徳川家の鷹場は十七世紀中期に始まり武蔵の一部(埼玉県南部、多摩)を範囲としていた。十七世紀後期になると羽村の市域にまで広がっている。三つのブロックに分かれている。最初は常設展示室内の企画展コーナーである。文書が13点出ているが、全てコピーである。あとは鷹の剥製である。次のオリエンテーションホールは鷹の剥製のみである。最後の学習室でやっと本物に出会える。原文書が13点、他に御定杭が3点、その拓本が4点である。もう少し時代背景や関連資料が欲しかった。学習室の半分しか使っていないので、この一部屋にまとめた方がよかったと思う。刊行物は何もない。
博物館は玉川上水、中里介山を中心とする常設展示室以外に屋外展示として旧下田家住宅、旧田中家長屋門、赤門がある。JR青梅線羽村駅からバス便もあるが、徒歩でなら玉川上水を渡って20分で着く。但し、多摩川にかかる羽村堰下橋は長いので雨天の場合は止めた方がよい。
2020年9月12日から12月20日まで開催
2020年10月25日見学
2020年10月29日記