コロナの影響で全国の博物館、資料館、美術館全てが休みになっていたので、見学記もしばらくは書けなかった。6月に入ってようやく再開しだしたが、特別展、企画展は仕切り直しの所が多いようである。今回の『明治・大正ハマの街』、サブタイトル「新市庁舎建設地・洲干島遺跡」は明治時代の遺跡であり、出土遺物が主のようだったので、見るだけで見学記は書かないつもりであった。しかし、この先これといった展示もないようなので一旦再開することにした。一口に洲干島遺跡といっても発掘面積1万平方メートルを超える大規模な調査であり、当時は航跡標識管理所、横浜銀行集会所、本町小学校などが建てられていた。明治時代ということで染付古便器、土管、、ガラス乾板、煉瓦、花瓶、火鉢、灰皿などそれ以前の時代のものとは違う種類の遺物が並べられていた。他には市内の近代遺跡として2代目横浜駅、神奈川台場、ジェラール工場跡などが紹介されている。明治時代に発展した横浜市中心部らしい遺物展であった。当初は4月から7月までの開催予定であったが、大幅な変更があった。新市庁舎完成記念の連携展示として横浜都市発展記念館、横浜開港資料館でも企画展が開かれるが、こちらはまだ未見である。刊行物は図録が出ている。
2020年6月2日から9月22日まで開催
2020年6月6日見学
2020年6月14日記