三河武士のやかた家康館見学記

 刈谷市の後は岡崎市である。この館はかなり行っているが、なぜか見学記は初めてである。タイトルは『岡崎藩主 本多家』、サブタイトルは「明治維新までの百年」である。一階の狭い特別展示室ともう一部屋を使っている。前者では14種22点の展示数であり、文書9点以外には参州岡崎二之丸御住居図、菅生川通洪水絵図など4点の絵図が目を引く。次の部屋には藩主の書を含めて20点が並ぶ。三河国岡崎城内県庁図は初めて見た。甲冑とか刀剣などが無いのでやや地味な展示であった。刊行物は展示目録のみである。

 この館のメイン展示は地下の常設展示室にある。館名のごとく家康の事績が中心であり、その一生をたどれるようになっている。なにしろ家康が生まれた地であり、岡崎を代表する人物の第一番である。岡崎公園となっている岡崎城址の一画にある。初めてなら天守も見学して城内を歩くとよい。少しづつだが整備が進んでいる(ただし、建物は模擬が多い)。名古屋鉄道名古屋本線東岡崎駅からバスが出ているが、徒歩でも15分で着く。市内には家康やその家臣に関する史跡が多くあるので、時間があれば寄ってみるのもよいであろう。

2019年4月26日から6月9日まで開催

2019年5月5日見学

2019年5月14日記