石神井公園ふるさと文化館見学記

明治150年関連の展示は今年も少しではあるが開かれている。ただ都内に関しては今回の『激動の幕末in練馬』が最後かもしれない。練馬区内では大きな戦闘や出来事は無かった。浮世絵、文献が主であり、特に前者が広いスペースをとっている。まず和宮降嫁、将軍家茂の上洛、長州戦争の時の助郷や献金の史料が並ぶ。農兵も組織されたが、他の地域と比べて脆弱であった。次に上野戦争前後の振武軍、仁義隊、信忠隊などの旧幕府諸隊を取り上げている。振武軍旗が出ている。他に目立った展示品はゲーベル銃、アームストロング砲弾、高札などである。刊行物には図録がある。ギャラリーで『空から見る大正昭和の練馬の旅』パネル展と常設展示室内で『刀装具に見る金工の意匠』が同時開催であった。

文化館は練馬区立である。区の通史の常設展示室があるが、中世はほんの少しで物足りない。最寄りの駅は西武鉄道池袋線石神井公園駅で、徒歩15分である。他にも各地からバス便がある。池淵遺跡、旧内田家住宅が同じ敷地内にある。また、隣接した石神井公園は湧水池として知られているが、豊島氏に居た石神井城址の遺構もある(都内では残っている方である)。

<h3>2019年1月26日から3月17日まで開催</h3>

見学日
2019年2月5日
2019年2月13日