安城市歴史博物館見学記2

犬山市から名古屋市経由で安城市に来た。タイトルは『家康を支えた三河石川一族』である。随時開かれている安城ゆかりの大名の一環である。ちょうどイベントと重なり、ゆっくり見れなかったのは残念である。石川氏といえば石川数正が有名である。展示品の多くが古文書、文献である。大きく3つに分かれる。初めは数正以前の石川氏である。河内石川郡の出といわれるが詳らかではない。三河一向一揆では一揆方についた石川氏も多かったが、数正はそれより前から家康に従っていた。のちに岡崎城代となり、西の旗頭といわれた。次には天正十三年(1585)家康方を出奔して秀吉方についた数正と子の三長についての展示がある。主に松本城主時代の事績であり、この時に現在の松本城及び城下町の基礎が作られたのはあまり知られていない。三長は慶長十八年(1613)大久保長安事件に連座して改易となった(ひょっとして家康の呪いか?)。そのため数正、三長に関する史料は少ない。展示の古文書も写しが多かった。数正は諱を数回変えているのは面白かった。三長の系統は続かなかったが、数正の甥である家成の流れが伊勢亀山と常陸下館の大名となり、幕末まで続いた。また、10家以上が旗本となっている。現在でも三河各地で石川姓をみることが出来る。刊行物は図録と出品一覧がある。

<h3> 2018年9月22日から11月4日まで開催</h3>

見学日
2018年11月3日
2018年11月16日