八王子市郷土資料館見学記

今年は明治150年ということで関連の展示が各地で開かている。私はこの時代は専門ではないが、機会があれば(ついでに)見ることにしている。初めは近場で開催された『八王子と明治維新』である。サブタイトルは「黒船来航から士族反乱まで」である。大きく全国と地元八王子に分かれる。私としては後者の方をどう取り扱っているかが気になった。まず江川代官が八王子にも支配が及んでいたことがわかる。千人同心については過去に何回か展示をやっているので今回はさらっと流している。その中で新政府の官僚になる、駿府藩徳川家の家臣になる、帰農するの選択を迫られた文書は興味深かった。次に内国勧業博覧会、共進会のコーナーがある。これは八王子の主要産業であった生糸、織物などについてである。最後はなぜか西南戦争である。といっても八王子出身の落合直言が薩軍側にいて戦死したというエピソードの紹介である。特別展示室が狭いので、主なものをピックアップしたという感じがした。刊行物には8ページのリーフレットがある。『未来への贈り物(平成29年度寄贈資料』も同時開催していた。

資料館は1967年開館である。多分リニューアルはしているだろうが、どうみても一時代前の資料館展示である。一階は通史、二階は子供向けの通史であるが、だぶっているといつも感じる。動線をもっとすっきりさせた方がよいのではないか。八王子市は人口58万人の中核市であるので、より規模の大きな博物館等があればと思う。JR中央線八王子駅からバスがあるが、徒歩でも15分で着く。近くには寺町もある。

<h3>2018年4月3日から5月27日まで開催</h3>

見学日
2018年5月4日
2018年5月10日