千葉市立郷土博物館見学記2

木更津市だけだとコスト的に勿体なかったが、うまい具合に次の展示を見つけた。この館は二度目の見学記であり、タイトルは『戦国時代の千葉氏』、サブタイトルは「古文書が語る争乱」である。千葉氏の歴史については三階の常設展示室で見られるが、二階の企画展示室で開かれた今回の展示は古文書が主である。他には本佐倉城址、千葉城址、臼井城址の出土遺物が出ている。全てで61点の構成である。文書は市文化財に指定された館蔵の原(ハラ)文書が23点あり、見応えがある。但し、状態が原(ゲン)文書らしくない。複製ではないので、単に裏打ちが上手に出来ていないだけのことかもしれないが。一画に「千葉氏の印判状」と銘打った特別展示があり、原文書2点を含む7点の印判状が出ている。刊行物は出品目録のみである。同じ階では『千葉市域における近世の馬と牧』の展示もあり、こちらは文書を主に絵図などが並んでいる。なお、一階では『大有角石器』展と『千葉市の遺跡』のコーナーで猪鼻城(千葉城址)の展示も見ることが出来る。

<h3>2017年10月31日から2018年1月14日まで開催</h3>

見学日
2017年11月19日
2017年11月27日