安中市ふるさと学習館見学記2

らも二度目である。『井伊家と安中展』とあるように大河ドラマ関連である。しかし、なぜ安中市なのか。井伊直政の次男が封じられた彦根藩が本家と思われがちだが、本来は長男の直継(直勝)が嫡流であって元和元年(1615)に初代の安中藩主となった。二代直之が正保二年(1645)に三河西尾に移封されるまで在城した。このような縁から安中市に多くの遺跡、史料が残されている。展示は古文書、城絵図を中心に105種の品が所狭しと並べられている。写真を含めてパネルも充実している。城絵図は箕輪城、佐和山城など多く見所の一つである。古文書も中井家文書、北野寺文書など初めて見るものが多かった。また、この展示の特徴として菩提寺との関連がある。位牌や奉納品の他、墓石の写真もある。大名墓に関心のある私としては満足であった。ブームにのりながらこの館独自の展示方法を工夫しているのがよかった。ただ、企画展示室が狭く、常設展示室の一部にくいこんでいるのは見づらい(前回と同様)。三階の空いたスペースを使うとかの方が分かりやすいと思う。刊行物に図録がある。

<h3>2017年4月29日から7月17日まで開催</h3>

見学日
2017年5月3日
2017年5月10日