安城市歴史博物館見学記

城市では松平氏にゆかりのある地として毎年松平シンポジウムが行われている。うまい具合に『本多正信展』が開催されていた。本多氏は徳川四天王の一人の本多忠勝が有名であるが、正信についてはあまり知られていない。忠勝とは同姓ではあるが、かなり前からの分かれである。本多氏は小大名ながら8家が幕末まで続いており、江戸幕府の譜代として重要な位置を占めていた。サブタイトルは「家康の名参謀」である。出生地には諸説あるが、安城市もその一つである。三河一向一揆で家康に刃向かい終結後約20年間他国へ逃れたが、のち許されてからは家康の側近として活躍した。余程家康の信頼があった証左であろう。単なる参謀ではなく、幕藩体制の確立に大きく貢献した。展示ではその死までの事績が文書を中心に肖像画、甲冑などで紹介されている。また、弟の正重や次男の政重に関する展示もある。そして長男の正純の失脚についての展示で終わっている。国宝の上杉家文書も6点出ており。引く手あまたの人気ぶりである。総計69点の出品である。刊行物は図録が出ている。安城市ゆかりの大名シリーズの一つであり、今度は誰が取り上げられるのか楽しみである。

博物館は安祥城址公園(安祥文化のさと)の中にあり、埋蔵文化財センターや市民ギャラリーとつながっている。喫茶店も隣接している。常設展示は市内の通史である。図録、発掘調査報告書などの刊行物も多く販売されているのは有り難い。公園内には大乗寺や八幡神社もある。但し、城址は公園化が激しく、遺構の残りはよくない。最寄りの名古屋鉄道西尾線南安城駅から徒歩10分である。バス便は本数が少ない。

<h3>2017年1月28日から3月19日まで開催</h3>

見学日
2017年2月19日
2017年3月2日