日比谷図書文化館見学記

久しぶりの東京都内の見学記である。『発掘された大名屋敷展』を見てきた。タイトル通り、展示品は出土遺物が大半である。中でも金箔瓦や30枚近い磁器皿の揃いなどは見応えがある。但し、大名屋敷ごとの展示であるので、大名相互の遺物の比較などは無い。金箔瓦の変遷や三葉葵紋の差異なども知りたいと思った。後半では大名屋敷の建築図、古写真、浮世絵などが並べられている。明治以降の移り変わりも分かるが、次には後半部分をふくらませた展示を見たいものである。また、江戸と国元との関係などもこれからの展示テーマであろう。刊行物には図録がある。

図書文化館は字のごとく図書館と文化館が併設されている。どちらかといえば図書館が主である。文化館の前身の四番町歴史民俗資料館も図書館の中にあったので、千代田区独自の考え方であろうか。通史の常設展示もある。また、カフェ、レストランも館内にある。日比谷公園の一画にある。公園自体も江戸時代はほとんどが大名屋敷であった。江戸城址(皇居)は目と鼻の先にある。東京メトロなど交通の便は大変よい。

<h3>2016年12月5日から2017年2月5日まで開催</h3>

見学日
2017年1月5日
2017年1月13日

日比谷図書文化館見学記